堀主知ロバート
読み方:ほり かずともロバート
【英】Kazutomo Robert Hori
堀主知ロバートとは、株式会社サイバードの創業者・代表取締役会長である。1965年、ワシントンDC生まれ。モバイルコンテンツサービス事業の先駆者として知られている。
4歳で米国を離れ、日本の実家である老舗旅館で暮らすようになった。そろって商売人気質であった一族の薫陶を受けて、早くから強い独立意識とビジネスへの志を育んでいったという。進学した関西学院大学の入学式では、広告業のビジネスモデルを取り入れたフリーペーパーを配布して回った逸話がある。卒業後に堀主知ロバートは英国ロンドンに留学し、福祉やマーケティング等を学ぶが、「商売人の血が騒いで」途中で帰国した。実家のホテルに入社、新ホテルの建築プロジェクトへの参画から、社長室へ転属、VIP顧客担当と広告戦略担当を兼務した。1992年、ホテルの海外事業部を独立させるかたちで株式会社三祐インターナショナルを設立した。
1994年、堀主知ロバートはインターネットの存在を知り、それまでの自身の世界観を一変させる衝撃を受ける。すぐさま事業化を企て、株式会社パラダイスウェブを設立。会員制のポータルサイトとして10万人の会員を集めた。しかしパラダイスウェブでの事業には満足できず、その後3年あまり「3000枚の企画書と格闘」しながら新しいビジネスモデルを模索した。そうして出された結論が「携帯端末にインターネットからコンテンツを提供する」モバイルコンテンツサービスであり、株式会社サイバードだった。
※画像提供 / 株式会社サイバード
サイバードは1998年に設立され、携帯電話の爆発的な普及を背景に急激に成長していった。2000年12月にはJASDAQで店頭公開を果たしている。その躍進はビジネス界で驚嘆をもって迎えられた。2002年、米国『TIME』誌において、若手ビジネスマンを主な対象とする「世界のビジネスに影響を与えた15人」に選ばれた。同じく『Business Week』誌アジア版では「The Star Of Asia25」のひとりに数え上げられている。
2005年現在、サイバードが提供しているコンテンツ数は100種を超え、数百万という会員がそれを利用している。また、現在は、モバイルを活用した複合型のプラットフォームビジネスをスタートさせ、モバイルの可能性をさらに追求している。多くの企業が市場に参入してきた現在も、業界のリーダーとして存在感を示している。
(更新:2006年1月)
参照リンク
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